特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第2章 腫 瘍
8.腹膜がん・卵管がん・卵巣がん(子宮内膜症関連がんを除く)
柳田 聡
1,2
,
岡本 愛光
2
1東京国際大堀病院婦人科
2東京慈恵会医科大学産婦人科学講座
pp.195-199
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000160
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Point
近年の網羅的遺伝子解析技術や手術デバイスの発展に伴い,卵巣癌の診断と治療は大きく変化した.
手術においては,初回手術で横隔膜や腹膜への播種病変も含めた腫瘍の完全切除を目指すことが推奨される一方で,手術困難な場合には腹腔鏡による組織生検が取り入れられるようになり,リンパ節郭清や再発腫瘍に対する手術の意義も明らかになってきた.術後の薬物療法ではコンパニオン診断による各自の遺伝情報に基づき,PARP阻害薬を用いた個別化維持治療が行われるようになった.
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