特集 保険適用になった不妊治療―できること・できないこと―
I.実際の運用と影響と課題
3.ARTの治療戦略
京野 廣一
1
,
吉永 光希
1
,
橋本 朋子
1
1京野アートクリニック高輪
キーワード:
不妊治療保険適用
,
患者
,
医療者
Keyword:
不妊治療保険適用
,
患者
,
医療者
pp.346-352
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000095
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要旨
生殖補助医療(ART)の保険適用により経済的な患者負担が軽減し,特に若いカップルのART利用率が高まってきている.若年の場合,正常な卵子が多く,高齢の場合,異常な卵子が多くなる.39歳以下の若年の場合,6回まで胚移植可能で,1人の子どもを得るための費用も安価で,費用対効果の面からも保険適用は有効である.40~42歳の年齢層は胚移植回数が3回までと限られるため,可能な限り良好な凍結融解胚盤胞移植を,卵巣予備能力低下の場合には患者納得のうえ,良好な新鮮初期胚移植を心がけたい.
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