特集 行動変容を促そう
行動変容のすすめ方
⑥がん医療におけるコミュニケーション―自分らしくがんと上手に取り組むために
藤森 麻衣子
1
,
内冨 庸介
1
1国立がんセンター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発部
キーワード:
がん医療
,
医療者
,
がん患者
,
コミュニケーション
,
コミュニケーション・スキル・トレーニング
Keyword:
がん医療
,
医療者
,
がん患者
,
コミュニケーション
,
コミュニケーション・スキル・トレーニング
pp.302-307
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100272
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患者-医師間のコミュニケーションの重要性
悪い知らせを伝えるために
がん医療においては,患者-医師間で伝達される情報が生命にかかわる内容を含んでいることや,治療が長期にわたることがあるため,患者-医師間のコミュニケーションが注目されてきた.
とくに,進行がんの診断や再発,積極的抗がん治療の中止といった悪い知らせを伝える際の効果的なコミュニケーション(たとえば,共感など基本的カウンセリング技術を使用していること,情報提供や患者からの質問への回答のために十分時間を取ること)は患者の面接に対する高い満足感,治療遵守,伝えられる情報の想起や理解の促進,心理的ストレスの軽減に関係する1~5).
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