臨床例
重症好酸球性気管支喘息に対し,ベンラリズマブで長期間治療した2症例の血中好酸球数と血清IgE値の推移
藤原 清宏
1
1なにわ生野病院呼吸器内科
キーワード:
気管支喘息
,
ベンラリズマブ
,
血中好酸球数
,
血清IgE濃度
Keyword:
気管支喘息
,
ベンラリズマブ
,
血中好酸球数
,
血清IgE濃度
pp.247-250
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001674
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コントロール不良の気管支喘息(以下,喘息)に対して抗体医薬品が用いられ,わが国において使用できるものとしてオマリズマブ(抗IgE抗体),メポリズマブ(抗IL-5抗体),ベンラリズマブ(抗IL-5受容体α抗体),デュピルマブ(抗IL-4/13受容体抗体),テゼペルマブ〔抗thymic stromal lymphopoietin(TSLP)抗体〕がある.ベンラリズマブの作用機序は,IL-5の作用を阻害するほかに,抗体依存細胞傷害活性(antibody-dependent cellular cytotoxicity:ADCC)を有しており,抗IL-5抗体であるメポリズマブと異なる.ベンラリズマブによるADCCとは,ベンラリズマブが好酸球に発現するIL-5受容体αに結合すると,natural killer細胞などの細胞傷害性を有する細胞が,好酸球を傷害して除去する機構である.ベンラリズマブは,その糖鎖部位のフコースを除去することでADCC活性が高まるように設計された抗体であり,末梢血好酸球除去力が強く,効果が現れるのが迅速である1~4).今回,適切な吸入と服薬遵守にもかかわらず,喘息症状をコントロールできず,QOLが低下したため,重症でコントロール不良の喘息と診断された2症例に対し,長期にわたりベンラリズマブの投与を行い,良好な結果を得たので報告する.

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