特集 めまいを極める イルネススクリプトをおさえた診断力トレーニング
Case Series コモンディジーズ
頸性めまい―頸の姿勢への負荷が原因で発症するめまい―
髙橋 祥
1
1たかはし脳外科皮フ科医院
キーワード:
頸性めまい
,
肩こり
,
頭痛・頭重感
,
筋弛緩薬
,
問診・助言の重要性
Keyword:
頸性めまい
,
肩こり
,
頭痛・頭重感
,
筋弛緩薬
,
問診・助言の重要性
pp.1171-1174
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001526
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Point
・頸性めまいとは,無理な姿勢を長時間とり続けるなど,頸に負担がかかり生じるめまいである.随伴する頻度が高い主症状として,肩こり,頭痛・頭重感がある.
・現代社会では,長時間にわたり頸に過度の負担をかける作業や動作が多く,現代病の1つと考えられる.まだ診断されていない潜在患者は少なくない.
・頸性めまいを早期に改善させるためには,めまいの治療だけではなく,肩こりに対する治療が重要である.
・肩こりに対する薬物治療は効果の個人差が大きく,一般的な中枢性筋弛緩薬に加えて,漢方薬,ベンゾジアゼピン系薬剤,末梢性筋弛緩薬なども重要な選択肢となる.
・頸部MRIなどの画像診断は,患者を視覚的に納得させるためには有用である.

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