特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
A.スクリーニングに用いる検査
33.(1→3)β-D-グルカン[生化学的検査]
飯沼 由嗣
1
1金沢医科大学臨床感染症学・感染症科
pp.141-143
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001240
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Summary
1.(1→3)β-D-グルカンは,侵襲性真菌症の補助診断法として広く用いられているが,陽性とならない真菌(ムーコル症など)もある.
2.現在わが国には3種類の測定法があるが,基準範囲や診断特性が異なるため注意が必要である.
3.侵襲性真菌症の頻度は比較的低いため,リスク因子の確認や他診断法の組み合わせにより検査前確率を高めて検査オーダーする必要がある.

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