特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
A.スクリーニングに用いる検査
3.フィブリン関連マーカー(D-dimer,FDP,SF)[血液学的検査]
和田 英夫
1
,
市川 由布子
2
,
池田 望
2
1三重県立総合医療センター大学院連携講座
2三重県立総合医療センター中央検査部
pp.23-27
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001210
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Summary
1.D-dimerは用いられる標準品により,D-dimer単位とFEUのものがある.
2.D-dimerによる血栓症の除外診断は,D-dimer単位0.5μg/mL以下,FEU 0.3μg/mL以下が多い.
3.FDP/D-dimer比が高いと線溶系亢進で,低いと線溶系抑制状態である.
4.SFやSFMCは過凝固状態の診断に有効である.
5.血栓症を強く疑う値は,D-dimer 4.0μg/mL(D-dimer単位)以上,FDP 10.0μg/mL以上である.

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