特集 胸痛―見逃さない,間違えない 診断と専門医紹介のタイミング
専門医への紹介も考慮する
労作性狭心症の最新の知見と専門医紹介のタイミング
吉川 将史
1
,
山口 淳一
1
1東京女子医科大学病院循環器内科
キーワード:
労作性狭心症
,
安定型冠動脈疾患
,
急性冠症候群との鑑別
,
リスク分類
Keyword:
労作性狭心症
,
安定型冠動脈疾患
,
急性冠症候群との鑑別
,
リスク分類
pp.67-72
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001098
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Headline
・労作性狭心症は,胸痛を訴える患者に一定数含まれ,必ず鑑別すべき疾患である.さらに,急性冠症候群との鑑別は,その後の治療戦略が異なることから重要である.
・これまで労作性狭心症に対する冠血行再建は広く行われてきたが,2020年にISCHEMIA試験が発表されて以降は,安定した労作性狭心症に対する治療に関して様々な議論がなされており,年齢や併存疾患,病変部位,さらには冠動脈のプラークの性状といった様々な観点からリスク評価し治療を考えることが重要である.
・また疾患の側面だけではなく,社会的要因を踏まえた共有意思決定(shared decision making)を行い,個々にアプローチしていくことが必要である.
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