特集 よくわかる! 精神疾患対応 これ1冊―内科医と精神科医の連携のために
第5部 知っておきたい精神疾患 各論3:気分症・統合失調症・物質使用症・パーソナリティ症
3 老年期のうつ病
前嶋 仁
1
,
馬場 元
1
1順天堂大学医学部精神医学講座
pp.192-196
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000681
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Summary
1.老年期うつ病は生物学的,心理社会的な要因が複雑に関与することから成人早期にみられるうつ病とは異なった症状を呈しやすい.
2.老年期うつ病は身体的愁訴や不安,焦燥が多く認められやすく自殺のリスクにも注意が必要である.
3.老年期うつ病においてはアパシーや認知症の鑑別が重要となる.
4.老年期うつ病の治療では心理的アプローチを基礎介入とし,抗うつ薬の選択する際には新規抗うつ薬の使用が推奨されている.
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