特集 感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
代表的な非感染性腸炎の診療と紹介時の見極めかた
全身性疾患に伴う腸炎②―好酸球性胃腸炎,IgA血管炎―
石原 俊治
1
,
高橋 佑典
1
,
川島 耕作
1
1島根大学医学部内科学講座内科学第二
キーワード:
好酸球性胃腸炎
,
食物アレルギー
,
IgA血管炎
Keyword:
好酸球性胃腸炎
,
食物アレルギー
,
IgA血管炎
pp.359-363
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000621
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Headline
・非感染性腸炎の鑑別診断として,好酸球性胃腸炎(EGE)とIgA血管炎について概説した.
・EGEは食物アレルギーが原因となって消化管壁に好酸球が浸潤することで炎症や機能不全を発症する疾患である.EGEの確定診断には,内視鏡検査時に採取した生検組織での好酸球浸潤の証明が必要である.
・IgA血管炎は,以前Henoch-Schönlein紫斑病とよばれていた疾患であり,IgAが関連する免疫複合体性血管炎と考えられている.主に下肢に出現する触知可能な紫斑が特徴的であり,ほかに消化器症状や腎障害などが認められる.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.