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ルタテラ®静注(ルテチウムオキソドトレオチド)
小林 規俊
1
1横浜市立大学大学院医学研究科がん総合医科学講座
pp.1249-1253
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000406
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ペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)とは?
神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)に対する放射線(radioisotope:RI)療法に使用されるルタテラ®静注(ルテチウムオキソドトレオチド)は,その投与の際に使用されるライザケア®(アミノ酸輸液)とともに国内外の臨床試験の結果をもとに2021年6月23日に国内承認された.NETに対するルテチウムオキソドトレオチドによるRI治療は,腫瘍に発現するソマトスタチン受容体を介したRI治療であり,このように腫瘍の表面に発現するペプチドをターゲットにしたRI内用療法は,ペプチド受容体放射性核種療法(peptide receptor radionuclide therapy:PRRT)と総称されている.
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