特集 原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
ねらい
柳元 伸太郎
1
1東京大学保健・健康推進本部
pp.1001-1001
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000343
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原因がわからない発熱を主訴に内科の外来を受診する患者は多数います.そのほとんどは一過性のかぜ症候群などであり,必ずしも確定診断とならずとも医師,患者双方とも想定した範囲内で病状が軽快,治癒し,問題となることはありません.しかしながら,時として,発熱が遷延し,当初の経験的治療にも反応せず,診断に難渋するケースに遭遇することもあります.定義として不明熱にあてはまるものに限らず,また,入院精査を行うような状況でもない,こうした発熱患者の診療をどのように進めるかは外来診療を行う担当医の頭を悩ませる大きなテーマです.いろいろなところで不明熱や発熱患者の診療については議論されていますが,医療・医学の進歩に合わせてアップデートしていくことは重要と考えています.
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