特集 知っておきたい関節痛のみかた・考えかた
実際の診察室で困ること
関節痛をきたす患者をいつ外科医へコンサルトすべきか
那須 義久
1
,
西田 圭一郎
2
1岡山大学病院整形外科
2岡山大学学術研究院医歯薬学域整形外科学
キーワード:
関節リウマチ
,
関節形成術
,
関節固定術
,
人工関節置換術
,
手術適応
Keyword:
関節リウマチ
,
関節形成術
,
関節固定術
,
人工関節置換術
,
手術適応
pp.823-828
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000303
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Headline
1 関節リウマチでは,薬物療法が適切に行われたうえで,残存する関節症状に対する非薬物療法が検討される.関節注射やリハビリテーション,装具療法などの保存療法が無効な場合は手術治療が検討される.
2 関節破壊・変形が軽度な段階から高度に進行した段階まで,様々な手術方法の適応があるが,関節構造を温存し,より高度な機能再建を求めるならば早期に手術治療を行ったほうがよい.
3 合併する腱断裂,絞扼性神経障害や脊椎脊髄障害などの進行にも注意する必要があり,発症・進行が疑われる場合は整形外科へのコンサルトが必要である.
4 手術治療のタイミングを逸さないためには,手術適応の判断だけではなく保存的治療や経過観察も含めた内科・整形外科の連携体制がとられていることが望ましい.
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