特集 患者指導、医師のこの一言が患者を変える
生活習慣病の発症・重症化予防に向けた栄養相談の実際
水野 正巳
1
,
西村 佳代子
,
矢部 大介
1岐阜大学 大学院医学系研究科糖尿病・内分泌代謝内科学
キーワード:
エネルギー摂取量
,
食事療法
,
肥満
,
リスク
,
紹介と相談
,
病勢悪化
,
栄養指導
,
生活習慣病
,
筋肉減少症
,
高齢者栄養生理学的現象
,
健康的な食事
,
フレイル
Keyword:
Diet, Healthy
,
Risk
,
Obesity
,
Frailty
,
Referral and Consultation
,
Energy Intake
,
Diet Therapy
,
Disease Progression
,
Elder Nutritional Physiological Phenomena
,
Sarcopenia
pp.959-964
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023020818
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<Headline>1 生活習慣病の発症・重症化予防に対する栄養療法の重要性は明確であるが、栄養相談により、日々の食事を見直し、食事を改善しようとする行動変容を得ることはしばしば困難である。2 特に、画一的かつ一方的な「栄養指導」は十分な効果を発揮し得ないことが多い。3 食事摂取頻度調査(FFQ)や食事記録、最近ではスマートフォンのアプリによる写真記録などを活用しながら、患者の食を中心に生活習慣を把握しつつ、患者の嗜好や想いを聴きながら、医学的に齟齬のない範囲で継続実施可能な食事の量や内容を提示することが重要である。4 栄養療法に精通した管理栄養士から栄養相談を受けられる患者は限られるため、医師や看護師なども栄養療法や栄養相談に関するスキルや知識の習得がすすめられる。
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