特集 知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
各種血栓予防療法 人工弁置換術後の抗凝固療法
中井 秀和
1
,
岡田 健次
1神戸大学医学部附属病院 心臓血管外科
キーワード:
Warfarin
,
抗凝固剤
,
術後管理
,
投薬計画
,
人工弁置換術
Keyword:
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Anticoagulants
,
Drug Administration Schedule
,
Postoperative Care
,
Warfarin
pp.467-469
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022155476
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<Headline>1 機械弁は血栓塞栓症のリスクが高い。機械弁置換術後患者の抗血栓療法は、原則ワルファリン内服による抗凝固療法が推奨されており、血栓塞栓症のリスクに応じてプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)の目標値を設定している。2 機械弁置換術後患者に対する直接経口抗凝固薬(DOAC)による抗凝固療療法は、ワルファリン内服に比べて、塞栓症や出血イベントが多く、推奨されておらず行ってはならない。3 生体弁置換術後3~6ヵ月以内では血栓塞栓症のリスクがある。そのため少なくとも術後3ヵ月未満では、ワルファリンによる抗凝固療法が推奨されている。
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