特集 知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
血栓形成の病態生理と抗血栓薬 ヘパリンの作用機序と使い方
森永 將裕
1
,
吉谷 健司
1国立循環器病研究センター 麻酔科
キーワード:
Heparin
,
部分トロンボプラスチン時間
,
Protamines
,
血液凝固
,
血小板減少症
,
投薬計画
,
全血凝固時間
,
周術期管理
Keyword:
Perioperative Care
,
Blood Coagulation
,
Whole Blood Coagulation Time
,
Heparin
,
Drug Administration Schedule
,
Partial Thromboplastin Time
,
Protamines
,
Thrombocytopenia
pp.427-432
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022155470
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<Headline>1 ヘパリンはアンチトロンビンと結合し、2つのメカニズムでフィブリン形成を阻むことにより抗凝固作用を示す。2 近年の報告ではヘパリンを拮抗するためのプロタミン投与量を減じていく流れにあり、少なくとも過量投与は避けなければならない。3 ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の既往がある患者に対して人工心肺手術を予定する場合は、可能な限りHIT抗体が陰性化するまで待機する。
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