特集 一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
各治療薬の使い方 T細胞共刺激分子調節薬(関節リウマチ、アバタセプト)
草生 真規雄
1
,
山路 健
,
田村 直人
1順天堂大学 医学部膠原病内科
キーワード:
関節リウマチ
,
薬物用量反応関係
,
臨床試験
,
治療成績
,
CTLA-4抗原
,
Abatacept
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Abatacept
,
Treatment Outcome
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
CTLA-4 Antigen
pp.1677-1683
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022056272
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<Headline>1 T細胞共刺激分子の中で最も研究が進んでいるCTLA-4、CD28、CD80/86軸をターゲットとしたものが、CTLA-4の細胞外ドメインとヒトIgG1を融合した薬剤であるアバタセプト(オレンシア)である。2 アバタセプトは他の生物学的製剤と遜色なく関節リウマチの疾患活動性を低下させ、骨破壊進行抑制効果を示し、間質性肺疾患合併症例にも有効性を示す。重篤な有害事象の発生率もプラセボと差はなく安全性も比較的高い。3 抗CCP抗体などの血清反応陽性例、生物学的製剤未投与で罹患歴が浅い症例が好適である。可能であればMTXを併用し開始するが単独投与も一定の効果は得る。治療奏効時の減薬、中止も可能だが慎重なフォローアップが必要である。
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