発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184130
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関節リウマチに対して生物学的製剤が導入され,わが国でも盛んに使用されて,その有効性が確認されている.関節リウマチに対する新たな生物学的製剤として,abatacept(CTLA-4Ig)やrituximab(抗CD20モノクローナル抗体)の有効性が示された.単球・マクロファージ系が中心のTNF-α,主にT細胞を抑制するabatacept,主にB細胞を抑制するrituximabが関節リウマチに有効であるという事実は,その原因として多くの免疫細胞やサイトカインの関与が考えられる.一つの生物学的製剤が無効でもほかの生物学的製剤が有効であることがあり,治療の幅が広がってきた.関節リウマチの治療に比べ全身性エリテマトーデスでは新たな治療法の開発が遅れていたが,今後の治療薬としてrituximabとmycophenolate mofetil(MMF)が期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2006