特集 動脈硬化進行予防のための肥満・脂質異常診療戦略
肥満・脂質異常の病態・診断基準 肥満の成因・病態生理
志鎌 明人
1
,
矢作 直也
1筑波大学 医学医療系ニュートリゲノミクスリサーチグループ
キーワード:
エネルギー摂取量
,
ライフスタイル
,
肥満
,
遺伝的素因(疾患)
,
BMI
,
肥満症
,
ゲノムワイド関連解析
,
病態生理
Keyword:
Genetic Predisposition to Disease
,
Obesity
,
Obesity, Morbid
,
Life Style
,
Energy Intake
,
Body Mass Index
,
Genome-Wide Association Study
pp.1313-1318
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021018145
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<Headline>1 肥満とは、脂肪細胞が過剰に蓄積した状態であり、摂取エネルギー量が消費エネルギー量を慢性的に上回ることによって過剰な脂肪が脂肪組織に蓄積される状態と考えることができる。2 肥満の成因については、成因が不明の原発性肥満と、特定の疾患に起因する二次性肥満に分類され、大多数の肥満を占める原発性肥満については、遺伝因子(太りやすさ)および環境因子(太る原因)によって生じると考えられている。3 単なる肥満とインスリン抵抗性や健康障害を伴う肥満症との違いを説明する新しい概念として、「肥満余力」が挙げられる。
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