特集 ウイルス肝炎アップデート
ウイルス肝炎のトピックス E型肝炎
岡野 宏
1
,
岡本 宏明
1三重県厚生農業協同組合連合会鈴鹿中央総合病院 消化器内科
キーワード:
ウイルスRNA
,
肝炎-E型
,
E型肝炎ウイルス
,
血清学的検査
,
肝炎抗体
,
病態生理
Keyword:
Hepatitis Antibodies
,
RNA, Viral
,
Hepatitis E
,
Hepatitis E virus
,
Serologic Tests
pp.247-251
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020162747
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<Headline>1 わが国では年間400例以上のE型肝炎の発生報告があり、その多くはわが国に土着しているE型肝炎ウイルスの感染が原因である。2 E型肝炎は経口感染だけでなく血液感染も存在する。しかし感染源、感染経路不明例も多く、急性肝障害例においてはIgA-HEV抗体(保険収載)測定を行い、E型肝炎の有無を判断する必要がある。3 E型肝炎の多くは一過性の急性肝炎であるが、免疫抑制状態では慢性化も確認されている。また神経症状などの肝外病変の合併もある。
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