特集 ここまで明らかになった小腸疾患
小腸の各疾患 憩室性疾患 Meckel憩室を中心に
星本 相理
1
,
田中 周
,
岩切 勝彦
1日本医科大学 消化器内科学
キーワード:
Meckel憩室
,
消化管出血
,
腹腔鏡法
,
放射性核種イメージング
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
,
Technetium Tc 99m
,
腹部CT
Keyword:
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Meckel Diverticulum
,
Laparoscopy
,
Radionuclide Imaging
,
Double-Balloon Enteroscopy
pp.79-82
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020120532
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<Headline>1 小腸憩室は人口の1~2%に発生する疾患であり、多くが無症状で経過するため、そのほとんどが気づかれることはないが、まれに出血、穿孔、腸閉塞、吸収不良などの合併症を認めることがある。2 小腸憩室のほとんどが先天性憩室であるMeckel憩室であり、合併症を認めた場合には外科的切除の適応となる。3 Meckel憩室の診断方法は小腸造影や腹部造影CTのほかに、異所性胃粘膜を利用した99mTc-シンチグラフィが有効である。また、近年はカプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡の普及により診断能が向上している。
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