特集 感染症診療における迅速検査を知る
各種感染症における迅速検査と最新の診断技術 重症感染症(敗血症,呼吸器,中枢感染症など)
吉野 豪
1
,
笠井 正志
,
佐藤 聖子
,
大竹 正悟
1鳥取県立中央病院 小児科
キーワード:
ピコルナウイルス科感染症
,
ライノウイルス属
,
気道感染
,
エンテロウイルス感染症
,
髄膜炎-細菌性
,
敗血症
,
脳炎-単純ヘルペス
,
細菌培養
,
マルチプレックスPCR法
,
血液培養
Keyword:
Enterovirus Infections
,
Blood Culture
,
Respiratory Tract Infections
,
Meningitis, Bacterial
,
Picornaviridae Infections
,
Rhinovirus
,
Sepsis
,
Multiplex Polymerase Chain Reaction
,
Encephalitis, Herpes Simplex
pp.1471-1475
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023012734
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▼小児重症感染症のmultiplex PCRの役割は,原因微生物の迅速な同定による治療適正化および感染対策である.▼FilmArrayは約2分の準備時間と60分のターンアラウンドタイムで迅速に診断可能かつ高い精度を有する.▼重症感染症診療において,multiplex PCRは抗酸生物薬の適正使用,医療コスト削減,患者利益に貢献し得る.▼multiplex PCRの結果に過度に依存することは避け,必ず臨床経過と矛盾しないか吟味することが重要である.
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