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呼吸器症状が長引く乳幼児からの呼吸器ウイルスの検出 保育園低年齢児における遷延する呼吸器症状の解明に向けて
新谷 尚久
1
,
小渕 正次
1しんたにこどもクリニック
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
パルボウイルス科感染症
,
ピコルナウイルス科感染症
,
咳嗽
,
気道感染
,
エンテロウイルス感染症
,
発熱
,
保育所
,
パラミクソウイルス科感染症
,
RSウイルス感染症
,
ルブラウイルス感染症
,
鼻汁
,
レスピロウイルス感染症
,
重複感染
Keyword:
Cough
,
Fever
,
Enterovirus Infections
,
Influenza, Human
,
Parvoviridae Infections
,
Respirovirus Infections
,
Picornaviridae Infections
,
Nurseries
,
Respiratory Tract Infections
,
Nasal Lavage Fluid
,
Paramyxoviridae Infections
,
Respiratory Syncytial Virus Infections
,
Rubulavirus Infections
,
Coinfection
pp.1483-1488
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017052737
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富山市内の保育園に入園後6ヵ月以内の2歳未満児で、2014年10月~2015年9月に発熱と鼻汁・咳嗽などの呼吸器症状を呈して来院後、1週間以内に2回以上再受診した61名を対象に、凍結保存した鼻腔ぬぐい液を試料とし、21種類の呼吸器ウイルスについてリアルタイム逆転写PCR法による検査を行った。結果、呼吸器ウイルスは53名(87%)から検出され、このうち1種類のウイルスが検出されたのは25名(47%)、2種類が16名(30%)、3種類が11名(21%)、5種類が1名(2%)であった。検出されたウイルスはライノウイルスが最も多く34名、次いでヒトボカウイルス18名、アデノウイルス9名、パラインフルエンザウイルス9名、エンテロウイルス9名、コロナウイルス8名の順であり、これら6種類で全検出ウイルスの90%を占めた。
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