特集 小児在宅医療をすすめるために
在宅での医行為の指導と管理 免疫異常に対する在宅自己注射
山出 史也
1
1千葉大学医学部附属病院 小児科
キーワード:
IgG
,
皮下注射
,
投薬計画
,
自己投与
,
無ガンマグロブリン血症
,
免疫系疾患
,
家族教育
,
在宅医療
,
診療報酬
,
服薬指導
,
静脈内注入
,
医療行為
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Infusions, Intravenous
,
Immune System Diseases
,
Injections, Subcutaneous
,
Immunoglobulin G
,
Self Administration
,
Agammaglobulinemia
pp.1110-1117
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022281587
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▼免疫異常に対する在宅自己注射製剤としては、無又は低ガンマグロブリン血症に対するガンマグロブリン補充療法や、先天性好中球減少症などに対する顆粒球コロニー刺激因子製剤、アレルギー・リウマチ膠原病疾患に対するサイトカインや細胞表面分子などを標的とした皮下注射製剤などがある。▼無又は低ガンマグロブリン血症では、重症感染症のリスクが高く、適切なガンマグロブリン補充療法を行うことは、感染症予防、さらには二次的臓器障害予防において重要である。▼ガンマグロブリン補充療法では、通院での経静脈的ガンマグロブリン補充療法(IVIG)に加えて、在宅投与可能なガンマグロブリン皮下注射製剤によるガンマグロブリン補充療法(SCIG)も選択肢となっている。
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