特集 サイトカインストームと小児疾患
サイトカインストームが関与する疾患 CAR-T療法に伴うサイトカインストーム
神谷 尚宏
1
1東京医科歯科大学病院 臨床試験管理センター
キーワード:
腫瘍
,
養子免疫療法
,
T細胞
,
組換え融合タンパク質
,
サイトカイン放出症候群
,
キメラ抗原受容体
Keyword:
Immunotherapy, Adoptive
,
Cytokine Release Syndrome
,
Receptors, Chimeric Antigen
,
Neoplasms
,
T-Lymphocytes
,
Recombinant Fusion Proteins
pp.453-458
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022151530
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼chimeric antigen receptor(CAR)-T療法はがんに対する新たな遺伝子細胞療法である。▼悪性リンパ腫や急性白血病などB細胞性の血液腫瘍に対して画期的な治療効果が期待できる一方、サイトカイン放出症候群(CRS)や中枢神経合併症など重篤な合併症に注意が必要である。▼CAR-T療法に伴うCRSはCAR-T細胞の活性化・増殖に伴い発症するため、CAR-T細胞の機能を保ちながらCRSを抑えることができるよう治療戦略が考られており、治療薬としてはトシリズマブと副腎皮質ステロイドが中心となる。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.