特集 症例から考える小児泌尿器疾患:小児病院での私のみかた
乳幼児によくみる泌尿器疾患 乳幼児の埋没陰茎と包茎(2)
此元 竜雄
1
1福岡市立病院機構福岡市立こども病院 泌尿器科
キーワード:
Steroids
,
陰茎疾患
,
抗炎症剤
,
触診
,
包茎
,
視診
Keyword:
Steroids
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Penile Diseases
,
Phimosis
,
Palpation
pp.341-347
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022100729
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼乳幼児の埋没陰茎は矮小陰茎との鑑別が重要で、ホルモン治療の要否を早期に判断する必要がある。▼埋没陰茎、包茎とも年齢がすすむにつれて自然に軽快していくことが多く、まずは経過観察とする。▼尿路感染症、高度の排尿時バルーニング、再発性包皮炎などの症候を伴うものは治療適応となる。▼ステロイドホルモン軟膏併用包皮翻転療法は有効性も高く、まずは試してみるべき治療法である。▼保存的療法抵抗性のものは手術の可能性があり、専門医に相談する。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.