特集 統計的分析手法と研究デザイン
統計学的分析手法 仮説検定の考え方
森崎 菜穂
1
1国立成育医療研究センター 社会医学研究部
キーワード:
統計
,
不確実性
Keyword:
Statistics as Topic
,
Uncertainty
pp.721-724
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021217824
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●統計的仮説検定では、帰無仮説を棄却することで対立仮説を証明する背理法が用いられる。●帰無仮説は、証明したい対立仮説をもとに、たいていは否定されることを期待して立てられる。●ある事象があらかじめ定められた有意水準(=「滅多に起こらない」と判断する基準)よりも低い確率で起きるときに、仮説は棄却される。●α過誤(本当は帰無仮説が正しいのに誤って棄却してしまうこと、別名Type 1 error)が起こる確率は、有意水準と同じである。●β過誤(本当は対立仮説が正しいのに帰無仮説を棄却できないこと、別名Type 2 error)が起きない確率(1-β)を、検出力とよぶ。
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