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統計ノート 背景因子への検定
浅井 隆
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
統計
,
ランダム化比較試験
Keyword:
Statistics as Topic
,
Randomized Controlled Trials as Topic
pp.1044-1047
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022003868
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グループ区分された対象者の特徴(身長や体重)などの背景因子に関して、グループ間比較の検定結果が示されていることがある。しかし、ランダム区分をすれば定義上、比較しようとしている項目(例えば、新薬Aと従来薬Bの薬効)以外の項目、すなわち背景因子に関してグループ間で差はないはずである。また、複数の検定により第1種・第2種の過誤の発生率が上昇し、検定結果の信頼性は著しく低くなる。これらのことから、グループ間の背景因子への仮説検定は不要である。
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