特集 小児科医の疑問に答える!子どもと新型コロナウイルス
診療の疑問に答える 特徴的な画像所見とは?
服部 真也
1
,
横田 元
1千葉大学医学部附属病院放射線科・画像診断センター
キーワード:
MRI
,
中枢神経系ウイルス性疾患
,
胸部CT
,
COVID-19
,
SARSコロナウイルス-2関連小児多系統炎症性疾患
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Central Nervous System Viral Diseases
,
COVID-19
,
Pediatric Multisystem Inflammatory Disease, COVID-19 Related
pp.487-491
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021162904
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●小児に対して新型コロナウイルス感染症のスクリーニング、診断を目的とした胸部CT撮像は推奨されない。●胸部CT所見は成人と小児でおおむね共通する。ただし、小児ではより所見が軽い。●特徴的なCT所見として両肺下葉背側の末梢優位に分布する非区域性すりガラス影があり、ときに浸潤影を伴う。●中枢神経病変はPRES、ADEM、脳梗塞、脳梁膨大部病変など多彩な像を示す。●小児多系統炎症性症候群を起こし、回盲部周囲の炎症、冠動脈瘤、心筋炎をきたすことがある。
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