特集 医療安全とともに学ぶ「小児の鎮静」
鎮静の今後 小児鎮静にかかわる医療事故の過去・現在・未来
中下 裕子
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1コスモス法律事務所
キーワード:
医療過誤
,
医療の質
,
医療事故防止
,
小児保健医療サービス
,
診療ガイドライン
,
精神鎮静法
,
注意義務
,
法的責任
,
医薬品添付文書
,
医事紛争
Keyword:
Malpractice
,
Child Health Services
,
Liability, Legal
,
Practice Guidelines as Topic
,
Quality of Health Care
pp.1791-1795
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021054053
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●小児鎮静の際に医療事故が発生した場合、医師に過失があれば、損害賠償責任が生じる。●医師の注意義務違反(過失)の判定基準は、最高裁判決によれば、「診療当時の臨床医学の実践における医療水準」である。●鎮静薬を用いる場合、最高裁判決によれば、添付文書記載の用量・使用上の注意に従わなかったことにより医療事故が発生したときは、特段の合理的理由がない限り、医師の過失が推定される。●小児鎮静における医療安全の取り組みは、医師の過失責任を回避するためにも重要であるところ、その観点からの留意点を7項目にまとめた。
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