特集 母子感染症の必修知識-エキスパートに学び予防につなげる
各病原体の母子管理 最新の疫学情報を含めて クラミジア・パピローマウイルス 妊婦の感染症と新生児管理
正岡 直樹
1
,
古来 愛香
1東京女子医科大学八千代医療センター母体胎児科・婦人科
キーワード:
クラミジア感染症
,
結膜炎-封入体
,
新生児疾患
,
尖圭コンジローマ
,
妊娠合併症-感染性
,
予防接種
,
感染症垂直伝播
,
肺炎-クラミジア
,
ヒトパピローマウイルス4価ワクチン
,
再発性呼吸器乳頭腫症
Keyword:
Human Papillomavirus Recombinant Vaccine Quadrivalent, Types 6, 11, 16, 18
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Vaccination
,
Pregnancy Complications, Infectious
,
Condylomata Acuminata
,
Chlamydia Infections
,
Conjunctivitis, Inclusion
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
,
Chlamydial Pneumonia
,
Recurrent Respiratory Papillomatosis
pp.135-139
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020121004
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<Key Points>(1)性器クラミジア感染症合併妊婦は、母子感染により新生児結膜炎や肺炎をひき起こすため、妊娠中のスクリーニング検査・治療が重要である。(2)結膜炎、肺炎ともに新生児退院後に発症するケースが多い。疑う所見を認めるときは、母親の既往歴や治療歴を確認し、適切な診断・治療を行う。(3)妊婦のHPV感染で問題となるのは、尖圭コンジローマ合併妊娠からの母子感染症(JORRP)である。肉眼的な尖圭コンジローマ病変を消失させることが、母子感染予防には重要である。(4)近年、4価HPVワクチンによる母子感染予防の可能性についても注目されている。
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