特集 たかが便秘、されど便秘-小児の便秘を科学する
薬を使った治療(薬物治療) 腹痛の少ない便秘レスキュー
浦尾 正彦
1
,
田中 奈々
1順天堂大学附属練馬病院小児外科
キーワード:
インフォームドコンセント
,
患者管理
,
下剤
,
宿便
,
食物繊維
,
排便
,
腹痛
,
トイレ
,
便秘
,
アルゴリズム
,
生活指導
Keyword:
Cathartics
,
Informed Consent
,
Fecal Impaction
,
Patient Care
,
Dietary Fiber
,
Constipation
,
Algorithms
,
Abdominal Pain
,
Defecation
,
Toilet Facilities
pp.799-804
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020265395
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●便秘解消には生活指導、外用薬、内用薬の併用療法による毎日の自力排便リズム形成が必要である。●排便管理プログラムとして、(1)宿便摘除期、(2)下剤による排便リズム形成期、(3)安定期、(4)下剤漸減期で管理している。●その場限りの浣腸や、刺激性下剤の投与はかえって腹痛を誘発するため逆効果であり、軟らかい便を排便できる腸管環境と毎日の排便リズムを作ったうえで、レスキュー薬としての刺激性下剤や浣腸を使用すれば腹痛を最小限にし、便秘解消に有効といえる。
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