特集 産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
女性 月経前症候群が起こるのはなぜ?
武谷 雄二
1
1レニア会アルテミスウイメンズホスピタル
キーワード:
Estrogens
,
Progesterone
,
危険因子
,
月経前症候群
,
心理的ストレス
,
性格
,
肥満
,
扁桃体
,
遺伝的素因(疾患)
,
心的外傷
,
Brexanolone
Keyword:
Amygdala
,
Estrogens
,
Psychological Trauma
,
Stress, Psychological
,
Risk Factors
,
Obesity
,
Progesterone
,
Premenstrual Syndrome
,
Character
,
Brexanolone
,
Genetic Predisposition to Disease
pp.1039-1045
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022353383
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月経前症候群(PMS)は規則的な月経周期をもつ女性においてかなりの頻度でみられる。症状は黄体期に発現することからプロゲステロンが病因病態に密接にかかわっているとされている。PMSは身体症状、自律神経症状、精神症状などを含み、症状の数は200を超える。多くの疾患が特定の臓器や機能系の異常であるのに対し、PMSは全身に及ぶ症状を呈し、単一の原因では説明できない。生活に影響が出る程度のPMSを治療対象(疾患)とみなすが、本来PMSは女性の生殖効率を高めるための生理的現象ともいえる。
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