症例
重症妊娠高血圧腎症に対して緊急帝王切開術施行後、高ナトリウム血症をきたし中枢性尿崩症と診断された1例
向山 文貴
1
,
木村 博昭
,
後藤 優希
,
廣瀬 雅紀
,
安部 真希子
,
馬場 雄介
,
石橋 亮一
1国保直営総合病院君津中央病院 産婦人科
キーワード:
Deamino Arginine Vasopressin
,
高ナトリウム血症
,
子かん前症
,
術後合併症
,
帝王切開術
,
輸液療法
,
尿崩症-神経原性
,
緊急手術
Keyword:
Hypernatremia
,
Cesarean Section
,
Pre-Eclampsia
,
Postoperative Complications
,
Deamino Arginine Vasopressin
,
Diabetes Insipidus, Neurogenic
pp.879-884
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022250764
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尿崩症は中枢性、腎性、妊娠一過性に分かれ、口喝・多飲・多尿を主症状とする。胎盤から産生されるバソプレシン分解酵素は、妊娠一過性尿崩症の病態に関与し、尿崩症合併妊娠の妊婦に生じる尿崩症症状の増悪にも関与することがある。尿崩症は、いずれの病型も飲水量(輸液量)が不足すると高ナトリウム血症を起こし得るため、周術期は尿量に応じた適切な輸液管理が重要である。
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