特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第1章)新生児科・小児科・新生児外科 性分化疾患(DSD)およびTurner症候群
中谷 久恵
1
,
鹿島田 健一
1東京医科歯科大学 大学院発生発達病態学
キーワード:
Turner症候群
,
アンドロゲン不応症候群
,
性同一性
,
性分化疾患
,
Steroid 21-Monooxygenase
,
小児医療から成人医療への移行
,
21-水酸化酵素欠損症
Keyword:
Androgen-Insensitivity Syndrome
,
Steroid 21-Hydroxylase
,
Gender Identity
,
Turner Syndrome
,
Disorders of Sex Development
,
Transition to Adult Care
,
Congenital Adrenal Hyperplasia Due to 21 Hydroxylase Deficiency
pp.103-108
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140438
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>・DSDにおける性(sex)と性的少数者における性(gender)は異なる概念である・新生児期の非典型的外性器は医療社会的緊急事態である。専門医(小児内分泌医)の診療が必要であり、専門医が不在の施設では専門医がいる施設への新生児搬送も考慮しする。・DSDの外来治療では、「社会的性」がもつ意味を理解し、女性ホルモン補充療法に加え、多職種による支援的、かつ継続的なフォローアップを行う必要がある。・DSDの診断、治療に当たっては、内分泌学的評価に加え、遺伝学的、心理社会的なアプローチが必須である。本人や親への説明も特有の注意事項がある。その意味で、新生児期は無論、二次性徴期以降に発見されたケースであっても小児内分泌医と連携することは、意義のある選択肢の1つである。
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