特集 発生学から考えてみよう!小児の先天疾患
性分化疾患
天野 直子
1
1さいたま市立病院 小児科
キーワード:
精巣
,
アンドロゲン不応症候群
,
性染色体
,
性分化
,
性分化疾患
,
副腎過形成-先天性
,
卵巣
,
性分化疾患-46XX
,
性分化疾患-46XY
Keyword:
Androgen-Insensitivity Syndrome
,
Testis
,
Sex Chromosomes
,
Ovary
,
Adrenal Hyperplasia, Congenital
,
Sex Differentiation
,
Disorders of Sex Development
,
Disorder of Sex Development, 46,XY
,
46, XX Disorders of Sex Development
pp.1105-1110
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021292928
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●性分化とは狭義には受精卵から出生するまで、すなわち胎生期の性腺・内性器・外性器の発生分化のことをいう。●ヒトの性分化では、3つの構成要素((1)染色体の性、(2)性腺の性、(3)内・外性器の性)に分けて考える。●Y染色体上のSRY遺伝子発現により、未分化性腺から胎児精巣への分化が決定される。●精巣の下降、内・外性器の分化は胎児精巣で産生されるテストステロン、INSL3、AMHなどのホルモン作用による。●胎児卵巣ではホルモン産生がなく、胎児精巣由来のテストステロンが存在しない場合に内・外性器は女性となる。
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