特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第1章)新生児科・小児科・新生児外科 新生児の分娩損傷
長 和俊
1
1北海道大学病院周産母子センター
キーワード:
頭蓋骨骨折
,
出生時損傷
,
分娩麻痺
,
鎖骨骨折
,
硬膜下血腫-頭蓋内
,
結膜下出血
,
長骨
,
頭血腫
,
帽状腱膜下出血
Keyword:
Birth Injuries
,
Paralysis, Obstetric
,
Skull Fractures
,
Hematoma, Subdural, Intracranial
pp.59-62
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140430
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<産婦人科医におさえてほしいポイント>分娩損傷には、鎖骨骨折のように自然軽快するもの、帽状腱膜下血腫のように緊急を要するもの、顔面の切創のように軽微であってもインシデントとして問題になるものなど様々なレベルのものが存在する。しかし、分娩中の外力によって発生したものである以上、発見からできるだけ時間をおかずに褥婦あるいはその家族に、損傷の存在とその時点での見通しを説明する必要がある。また、自然治癒が十分に望める場合であっても、一度は小児科医・新生児科医、整形外科医、形成外科医などの第三者の専門家による診察と説明を求めることが、褥婦およびその家族との信頼関係構築・維持にとって肝要である。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.