特集 小児科医に求められる新生児医療の基本
新生児室で求められる基本技能 分娩外傷の診かたと対応
長 和俊
1
1北海道大学病院周産母子センター
キーワード:
頭蓋骨骨折
,
出生時損傷
,
分娩麻痺
,
病院新生児室
,
鎖骨骨折
,
結膜下出血
,
頭血腫
,
帽状腱膜下出血
Keyword:
Birth Injuries
,
Paralysis, Obstetric
,
Nurseries, Hospital
,
Skull Fractures
pp.672-675
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019263880
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<Key Points>(1)産瘤は皮膚の浮腫であり生直後にもっとも大きく数日以内に消失するのに対し、頭血腫は生後数時間経過してから出現することが多く、日齢3ごろに最大になる。(2)帽状腱膜下血腫は生後数時間してから発症することが多く、死亡の原因となりうるため注意が必要である。(3)新生児の鎖骨骨折は自然治癒する。(4)腕神経叢麻痺は急性期は自然回復を期待して安静を保つ。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.