特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
新生児・乳児編 頭部、顔面、頸部 新生児期 頭を押すとぶよぶよしていました。そのうち目の周りが青黒くなりましたが?
田村 賢太郎
1
,
吉田 丈俊
1富山大学附属病院 周産母子センター
キーワード:
腫瘤
,
新生児疾患
,
頭部
,
出生時損傷
,
頭血腫
,
帽状腱膜下出血
Keyword:
Birth Injuries
,
Head
,
Infant, Newborn, Diseases
pp.339-341
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088367
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<回答のポイント>1)出生後の頭部腫瘤の主な原因として、産瘤、頭血腫、帽状腱膜下出血がある。そのうち、帽状腱膜下出血は出血性ショックや播種性血管内凝固症候群(DIC)などから死に至ることがある。2)吸引分娩での出生は帽状腱膜下出血のリスクを上昇させる。3)縫合線を越える波動性の腫瘤、頭囲拡大、眼瞼や耳介の皮下出血は帽状腱膜下出血を示唆する所見であり、継続的な監視と早期治療介入が重要である。
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