特集 新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
【I.現状と対策】医療従事者の感染予防策
満田 年宏
1
1東京女子医科大学 感染制御科
キーワード:
保健医療従事者
,
予防接種
,
接触歴
,
感染予防管理
,
潜伏期間(病原体)
,
手指衛生
,
不顕性感染
,
個人用保護具
,
COVID-19
,
COVID-19ワクチン
Keyword:
Contact Tracing
,
Personal Protective Equipment
,
Health Personnel
,
Vaccination
,
Infection Control
,
COVID-19
,
COVID-19 Vaccines
,
Hand Hygiene
,
Asymptomatic Infections
,
Infectious Disease Incubation Period
pp.238-243
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022135863
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新型コロナウイルス感染症の主要伝播経路は飛沫感染だが、エアロゾル感染や接触感染もある。コロナ禍の業務中はマスクと眼の防護具を常時着用し、マスク装着が可能な患者には装着を促し相互に感染予防する。エアロゾルを発生する手技を実施する際は、換気良好な環境を用意しN95マスクか電動ファンつき呼吸用保護具、眼の防護具、ガウン、手袋など適切な個人防護具を装着する。曝露リスク発生時の評価項目には、(1)相互に最低限サージカルマスク装着と医療従者が眼の保護をしていたか、(2)患者の体に触れたかどうか、(3)時間、(4)距離、(5)部屋の広さと換気状態、(6)エアロゾル発生手技を実施したか等があげられる。デルタ型変異株の感染者からは従来株より千倍以上のウイルス量が検出され伝染性が高く、感染予防策もレベルアップが必要になる可能性がある。
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