特集 外陰疾患A to Z
非腫瘍性・非感染性疾患 外陰痛 心身医学的な疾患として
小川 真里子
1
,
田島 恵
,
高松 潔
1東京歯科大学市川総合病院 産婦人科
キーワード:
外陰疾患
,
危険因子
,
児童虐待
,
気分障害
,
性機能不全-心理的
,
反応性アタッチメント障害
,
慢性疼痛
,
疼痛-心因性
Keyword:
Mood Disorders
,
Vulvar Diseases
,
Child Abuse
,
Sexual Dysfunctions, Psychological
,
Reactive Attachment Disorder
,
Somatoform Disorders
,
Risk Factors
,
Chronic Pain
pp.71-76
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022071438
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原因疾患が見出せないにもかかわらず3ヵ月以上続く外陰部の痛みは、慢性外陰痛(vulvodynia)とよばれる。慢性外陰痛には多くの要因があるとされているが、心理社会的因子の把握も重要である。診断は除外診断が主体となり、丁寧な問診や内診は必須である。多くの薬物療法が試みられ、第一選択とよべるものはないが、三環系抗うつ薬などの向精神薬が有効なことがある。心身医学的介入としては認知行動療法(CBT)の有効性が証明されている。
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