非浸潤性乳管癌(DCIS)の診断と治療
DCISの治療 DCISに対する手術
福間 英祐
1
,
坂本 尚美
,
寺岡 晃
,
越田 佳朋
1亀田メディカルセンター 乳腺センター
キーワード:
腫瘍再発
,
乳房腫瘍
,
非浸潤性腺管内癌
,
ホルモン性抗腫瘍剤
,
腫瘍-残遺
,
皮下乳房切除
,
乳房温存療法
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Carcinoma, Intraductal, Noninfiltrating
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Mastectomy, Subcutaneous
,
Neoplasm, Residual
,
Antineoplastic Agents, Hormonal
pp.702-710
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016259163
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非浸潤性乳管癌(DCIS)に対しても乳房温存術は標準術式の一つであり,nipple sparing mastectomy(NSM),skin sparing mastectomyも行われている.術式によらずDCISの生存率は良好であるが,乳房温存術での浸潤性乳房内再発は予後に影響する可能性があり,乳房内再発の低減のためDCISのバイオロジーに基づき術式,術後補助療法についても症例を考慮し検討する必要がある.NSMでもnipple involvement,extensive DCISの評価のため,画像診断が重要である.DCISに対するセンチネル生検の省略は,DCISから浸潤癌へのアップグレードの可能性に留意するべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2016