特集 もう胎児付属物とはいわせない!-胎盤、臍帯、羊水-
絨毛膜下血腫
山本 祐華
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院 産婦人科
キーワード:
妊娠管理
,
出生前超音波診断
,
ハイリスク妊娠
,
絨毛膜下血腫
Keyword:
Ultrasonography, Prenatal
,
Pregnancy, High-Risk
,
Prenatal Care
pp.1029-1032
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020376207
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絨毛膜下血腫(SCH)は臨床的によく遭遇する疾患ではあるが、臨床症状と周産期予後との関連が明確ではない。また有効な治療法も確立されていない。しかし、血腫の大きさが胎囊と同じかそれ以上ある場合や慢性化かつ増大した際には予後不良となることもあるため、注意深い観察が必要である。また巨大SCHであるBreus' moleにおいては胎児発育が良好で、臍帯動脈血流が正常である場合には良好な周産期予後を期待できる。
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