特集 婦人科がん臨床研究のトレンドを知る
婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG) 卵巣がん
島田 宗昭
1
,
梶山 広明
,
榎本 隆之
1東北大学医学部産科学婦人科学教室
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍再発
,
卵巣腫瘍
,
臨床試験
,
BRCA1遺伝子
,
生物標本バンク
,
抗腫瘍剤耐性
,
Bevacizumab
,
BRCA2遺伝子
,
Olaparib
,
PC Protocol
,
CPT-P Protocol
Keyword:
Genes, BRCA1
,
Drug Resistance, Neoplasm
,
Clinical Trials as Topic
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Bevacizumab
,
Biological Specimen Banks
,
Ovarian Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Genes, BRCA2
,
PC Protocol
,
Olaparib
pp.669-674
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020278337
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婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)は、Gynecologic Cancer Intergroup(GCIG)をはじめとする国際共同試験に参画し、データ管理、臨床試験のコーディネートなどのインフラ整備を進め、国際共同第III相試験も主導し、国際的評価に耐え得る臨床研究の成果を報告してきた。がんゲノム医療が臨床実装され、生体試料を用いたゲノム解析と臨床情報との統合解析の重要性を勘案し、JGOGは東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)との連携を進め、高い品質管理のもと臨床研究に対応する生体試料を集積する仕組みを確立した。卵巣がん委員会では、新たに設置されたtranslational research(TR)委員会と協働し、より精密な個別化医療の実装を目指すTR研究の遂行を目指す体制を強化し、TR研究を開始した。さらに、これまでに主導した国際共同臨床試験のデータを用いた深層学習に基づき、機械学習を用いた予測医療(予後予測、治療効果予測)の実現を目指す新たな試みも開始した。
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