特集 Withコロナの呼吸器感染症治療―今求められる新戦略
◉Withコロナの呼吸器感染症診断・治療の戦略
⑤小児のRSウイルス感染症・溶連菌咽頭炎
齋藤 昭彦
1
1新潟大学大学院 医歯学総合研究科 小児科学分野 教授
キーワード:
COVID-19
,
RSウイルス(RSV)
,
溶連菌
,
小児
Keyword:
COVID-19
,
RSウイルス(RSV)
,
溶連菌
,
小児
pp.249-253
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000158
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Summary
新型コロナウイルスの流行によって,小児科への受診控えに加え,手指衛生,マスクの着用の徹底などの感染対策により,小児の流行性感染症の患者数は大幅に減少した。特に,小児領域の代表的な感染症であるRSウイルス感染症,溶連菌感染症もその報告数が大幅に減少している。小児における新型コロナウイルス感染症は,多くの場合,無症状か軽症のことが多い。RSウイルス感染症,溶連菌咽頭炎との鑑別に重要なのが,それぞれの地域,施設,家族内での流行状況,児の病歴と身体所見の把握である。これらの鑑別を確実に行うことが,適切な診断と治療,そして感染対策を行う上で重要である。
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