特集 感染症の発熱とその治療―患者背景からの診断・治療のコツ
◉入院患者における感染症の発熱と治療
②血液疾患患者
木村 俊一
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 血液科 講師
キーワード:
白血病
,
悪性リンパ腫
,
発熱性好中球減少症(FN)
,
経験的治療
,
薬剤熱
Keyword:
白血病
,
悪性リンパ腫
,
発熱性好中球減少症(FN)
,
経験的治療
,
薬剤熱
pp.40-45
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000098
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Summary
血液疾患では,それ自体による免疫不全から感染症を発症し,初発時から発熱を認めることがある。感染症による発熱か,腫瘍熱かを慎重に見極める必要がある。急性白血病や悪性リンパ腫に対する抗がん化学療法では,発熱性好中球減少症を発症する頻度が高い。速やかに経験的な抗菌薬治療を開始するとともに,丁寧な問診や診察,必要な検査を行って原因を精査することは,一般感染症診療と同様に重要である。
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