特集 感染症の発熱とその治療―患者背景からの診断・治療のコツ
◉一般外来・通院患者における感染症の発熱と治療
⑤膠原病・リウマチ患者
小池 竜司
1
1東京医科歯科大学 医療イノベーション推進センター センター長/教授
キーワード:
リウマチ性疾患
,
発熱
,
感染症
,
感染症リスク
Keyword:
リウマチ性疾患
,
発熱
,
感染症
,
感染症リスク
pp.28-34
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000096
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Summary
膠原病・リウマチ患者の外来通院中に起こる発熱は,まず感染症を想定した対応から開始すべきである。診療にあたっては,各患者の診断名,臓器障害,治療内容より感染症リスクを評価し,それらに基づいて方針を策定する必要がある。起因菌や罹患臓器は,健常者と同様であるが,リスクや経過に応じて特殊な感染症も考慮すべき場合がある。リウマチ性疾患自体による発熱の頻度や程度は疾患によって異なるが,その可能性に固執して,感染症治療の開始が遅れることには注意が必要である。
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