特集 高齢者の呼吸器感染症治療―症例が示すマネジメントの最前線
◉肺真菌症
②アスペルギルス
渡辺 哲
1
,
亀井 克彦
2
1千葉大学真菌医学研究センター 臨床感染症分野 准教授
2千葉大学真菌医学研究センター 臨床感染症分野 教授
キーワード:
侵襲性肺アスペルギルス症
,
慢性肺アスペルギルス症
,
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
,
免疫低下宿主
,
慢性肺疾患
Keyword:
侵襲性肺アスペルギルス症
,
慢性肺アスペルギルス症
,
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
,
免疫低下宿主
,
慢性肺疾患
pp.276-279
発行日 2019年12月10日
Published Date 2019/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000080
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
肺アスペルギルス症には侵襲性肺アスペルギルス症,慢性肺アスペルギルス症のほか,アレルギー疾患としてのアレルギー性気管支肺アスペルギルス症がある。症状は非特異的なものが多く,また用いられている血清検査の性能は十分とは言えない。治療開始の遅れは致命率の低下をきたすため,臨床現場では総合的判断で治療が開始されている症例も多くみられる。治療期間は数ヵ月以上に及ぶことがしばしばである。侵襲性肺アスペルギルス症,慢性肺アスペルギルス症では外科的切除術の併用も検討することが望ましい。
Copyright © 2019, Van Medical co., Ltd. All rights reserved.