みるトレ Special・14
敗血症性ショックの正体は?
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター
pp.261-264
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201365
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患者:80歳代、男性。週3回デイケアサービスを受けている。
主訴:意識障害。
現病歴:17時すぎにヘルパーが訪れたところ、ベッド上で口を開けて仰向けになっており、声をかけても返答がないため救急搬送された。7月で部屋には冷房がかかっておらず「熱中症」と考えられたが、念のため採取された血液培養2セットの4本中2本(いずれも好気ボトル)が陽性になった。
身体所見:意識JCS(Japan Coma Scale)30、血圧72/42mmHg、脈拍数135回/分、体温40.4℃、呼吸数36回/分、SpO2 84%(室内気)。そのほか身体所見上は明らかな異常を認めなかった。
血液検査:WBC 500/μL(Stab 7%、Seg 9%、Lym 59%、Mono 23%)、CRP 11.6mg/dL。
血液培養のグラム染色写真を示す(図1)。
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