変化に対応するワクチンによる感染予防
■新規ワクチンの情報❷インフルエンザワクチンの新規技術―最新の開発動向と展望
長谷川 秀樹
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1国立健康危機管理研究機構国立感染症研究所 インフルエンザ研究センター センター長
pp.60-64
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000608
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インフルエンザワクチンの開発は,従来の卵培養による不活化HAワクチンから,より迅速・高効率・多面的な免疫誘導を目指す多様な技術革新へと進化している。近年,日本国内でも高用量ワクチンや経鼻弱毒生ワクチンが導入され,さらに組換えタンパクワクチン,細胞培養ワクチン,mRNAワクチンといった新技術が海外で実用化されている。また,粘膜免疫を誘導する経鼻投与型不活化ワクチンの開発も進展しており,感染そのものの阻止と伝播抑制を目指す次世代ワクチンとして注目される。これらの技術革新は,高齢者や免疫抑制患者,小児といった多様な対象に応じた柔軟な予防戦略を可能にし,インフルエンザ対策の質と速度を飛躍的に高めると期待される。

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